あなたもヤバいかも?「歯の夏バテ」を放っておくと隠れむし歯に

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記録的な猛暑に見舞われた今年の夏。熱中症や夏バテ対策など、体調管理に気をつけていたという人も多いはず。しかし、暑さが体だけでなく“歯”の健康リスクまでも高めてしまうというのは、意外と知られていない事実ではないでしょうか?

今回は、夏場に歯の健康を脅かすリスクとその対策について、東京医科歯科大学大学院・医歯学総合研究科教授の田上順次先生にお話をお伺いしました。

 

■夏においしいビールや炭酸飲料、スポーツドリンクに要注意

今年のように猛暑が続いた夏は、連日ビールや炭酸飲料、スポーツドリンクにお世話になっていたという人も多いのでは。

「夏においしく感じるこのような飲み物は、歯の構成成分であるミネラルを溶かす酸を多く含みます。歯の表面は体の中で最も硬いエナメル質でできていますが、酸が苦手で、pH5.5よりも低い数値の酸性の食べ物や飲み物に長時間触れると溶け始めます。

pH5.5以下の食べ物や飲み物は意外と身近にあり、普段日常的に口にしているものばかりです。例えば、ミカンやグレープフルーツなどの柑橘系の果物、お酢、ワイン、炭酸飲料、スポーツドリンクなどです。この猛暑で摂った食べ物や飲み物が、ジワジワと健康な歯を保つ歯の体力を奪っている……つまり歯にとっての夏バテのような状態だといえます」と田上先生は指摘します。

 

■歯の夏バテを放っておくと隠れむし歯に

さらに、ビールや炭酸飲料、スポーツドリンクといった飲み物には、酸だけでなく糖質も含まれています。むし歯菌は糖質をエサにして活動を始め、プラーク(歯垢)を作り、酸を出します。こうして、食品の酸だけではなく、むし歯菌が作り出す酸によっても歯は溶けるのです。夏の歯は、このような酸のダブル攻撃を受けやすいのだそう。

溶け出した歯のミネラルは通常、唾液の効果で元に戻りますが、おやつのだらだら食べや夜遅くの飲食などで生活習慣が乱れていると、ミネラルが元に戻る時間がありません。このような“歯の夏バテ”を放っておくと、知らぬ間に隠れむし歯(初期むし歯)になってしまうこともあるので、ケアが必要です。

 

■歯の夏バテはミネラル分を補給してケア

ミネラル分が溶け出している夏バテ状態の歯にはまず、溶け出したミネラルを戻してあげることが重要。唾液によってミネラルが歯に戻りやすい環境をつくる必要があるのだとか。

「まず、酸性に傾いている口内環境を中性に戻すこと。酸性の飲み物などを摂った後は、水でうがいをするだけでも中性に近づきます。糖質を含んだ食べ物を摂った時は、歯磨きをしてプラークを取り除きましょう。そうすることで、唾液に含まれているミネラルが歯に戻りやすい環境になります。

また、そこにプラスしたいのが、牛乳由来のミネラル成分“CPP-ACP”。ナノサイズのミネラルで、歯に取り込まれやすい特徴があります。歯医者さんでCPP-ACP配合のデンタルペーストを塗るのも良いですが、おすすめはCPP-ACP配合のシュガーレスガムです。

ガムを噛むことで唾液の分泌も促進されるうえ、CPP-ACPによって、歯にミネラルが効果的に戻り、隠れむし歯の予防にもなります」と、田上先生は解説します。

なお、田上先生によると、酸が強い飲食物を摂った時の歯磨きは、口をゆすぐなどしてから30分ほど置いた後がベストとのこと。これは飲食後すぐ、酸で歯が溶け始めた状態で磨くと、傷がつきやすいためです。一方、あまり酸が強くない、糖質メインの飲食物などであればすぐに磨いた方が、素早く歯が再石灰化しやすい環境を作れるそうです。

 

水でうがいをする、歯磨きのタイミングに気をつける、ガムを噛むといった手軽な方法で歯の健康が維持できるなら、すぐにでも取り入れたくなりますね。酸による歯のダメージが気になる人はぜひ、今後の習慣にしてみては?

 

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