専門家が教える!紫外線よりずっと怖い「肌を老化させる光線」とは

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最近は梅雨らしいジメジメした天候が続いていますが、もうすぐ夏本番ですよね。そこで気になるのが紫外線。なかでも「肌の老化をすすめてしまうUV-A波を防ぎましょう」と、筆者も『美レンジャー』の記事で以前からお伝えしています。

しかし、アンチエイジング治療に詳しいクリニカタナカ形成外科・アンティエイジングセンター長の田中洋平先生によると、「アンチエイジング対策は紫外線防御だけでは不十分」のことです。

そこで、田中先生に私たちの肌を老化させてしまう光線についてうかがってきました。

 

■肌を老けさせる“老化光線”の真実とは?

肌を老けさせてしまう光線には、どのようなものがあるのでしょうか? 田中先生は以下のように述べています。

「私の著書では“老化光線”という言葉を使っているのですが、この老化光線という言葉は、おそらくほとんどの皆様が初耳でしょう。老化光線として紫外線、近赤外線、放射線などが挙げられます。照射条件によりますが、どの老化光線も照射するとDNAが損傷して、細胞が老化する、あるいは死んでしまう可能性があります。

太陽光は大きく分けると、図のように紫外線、可視光線、近赤外線の3つに分類されます。今までは、肌に影響をもたらす光線は紫外線ばかりが取り上げられてきましたが、紫外線は太陽光の熱エネルギーに占める割合が10%以下で、ほんの一部です」

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■実は恐ろしい“太陽光の近赤外線”の正体

老化光線とは、恐ろしい表現ですよね。太陽光の中で紫外線が占める割合は意外と少ないことにも驚きましたが、他の光線についてはあまり知られていないものではないでしょうか?

「実は太陽光のなかには、紫外線よりももっと恐ろしい光線があるんです。それは、近赤外線です。近赤外線とは、水やヘモグロビンに強く吸収され、極めて透過性が高いことから、工業農業、医療などに幅広く利用されている電磁波。太陽、白熱球などの熱源や電気製品から出ていて、非常に身近な電磁波です。

そして、日常生活で降り注ぐ太陽光に含まれる光線の熱エネルギーのうち、紫外線は10%以下、可視光線は約40%であるのに比べ、近赤外線は実は約50%も占めています」

体への影響が大きいものなのですね。太陽光のマイナスの作用にはどのようなものがあるのでしょうか?

「近赤外線は太陽光の約半分のエネルギーを占めるのですが、紫外線が皮膚の表面までしか到達しないのに比べ、近赤外線は皮膚の奥の筋肉まで到達しています。そして近赤外線の防御機能の弱い皮膚の薄い人が、無防備で日常的に近赤外線を浴びると、発赤・発汗・水疱・赤ら顔・光老化(特にしわ・たるみ)を引き起こす可能性があります」

ええー、肌のしわやたるみの根本的な原因となるなんて恐ろしい! 私たちはこれから“太陽光の近赤外線”をブロックすることがキーポイントになってきますね。

 

いかがでしたか? 実は今まであまり語られてこなかった太陽光の近赤外線こそ、光老化の原因のひとつ。 次回は、太陽光の約半分のエネルギーを占める“近赤外線”への対策をお伝えしていきます。

 

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【取材協力】

※ 田中洋平・・・医学博士、平成12年信州大学医学部医学科卒業。日本形成外科学会専門医、クリニカタナカ形成外科・アンティエイジングセンター院長、東京女子医科大学非常勤講師、新潟薬科大学客員教授、近赤外線研究会発起人・理事。デザイナーの父、画家の母の長男として、1975年エルサルバドルに生まれる。形成外科とアンティエイジングの診療を行うと同時に、近赤外線の研究、論文執筆、講演にも精力的に取り組んでいる。