「電子コミックvs.紙の漫画」脳にいいのはどっち?

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みなさんは漫画をよく読みますか? 今は電子コミックがあってスマホでも手軽に漫画を読むことが出来るようになりましたよね。 それでも根強い人気がある漫画本。脳にはどんな影響があるのでしょうか? 

そこで医師で作家の米山公啓先生に漫画と電子コミックを比較してもらいました。 

 

■漫画を読むことで分泌される脳内物質は? 

「漫画は文字と絵で感情を動かします。小説であれば、文字だけで感情を動かす必要があるため、読んでいて時間がかかりますが、漫画では絵も情報として入ってくるので、素早く感情の変化を作り出せます」と米山先生。 

では漫画を読むと脳にはどんな物質が出るのでしょうか? 

「漫画で爽快感、あるいは達成感を得られるような漫画であれば、脳の側坐核というところにドーパミンが分泌されて、気持ちよさや満足感が作り出されます。

先が読みたいという期待感もドーパミンによる影響です。 また、ドキドキハラハラという感情を作り出せれば、ノルアドレナリンが脳内に広く分泌されて、自律神経を刺激して軽度の緊張感も作り出すでしょう。

絵と文字によってより感情変化を作りやすいのが漫画です」とのこと。 

 

■紙の漫画のほうが感情が伝わる? 

電子コミックと紙の漫画では、分泌される脳内ホルモンに違いはあるのでしょうか? 

「基本的には同じです。ただ電子コミックをスマホで見ていれば、画面が小さいこともあって、感情の変化を作りにくいでしょう。さらに雑誌連載で読むと、単行本で読むよりもさらに空間的な広がりを作り出すので、感情もより豊かに変化します。」(米山先生)

 

やはり大画面で見るほうが感情の変化を作りやすくなるようです。

絵と文字によって描かれる漫画は感情に働きかける力が強いようですね。 みなさんは電子コミックと紙の漫画、どちらを選びますか?

 

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【取材協力】 

米山公啓・・・1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。東京都あきる野市の米山医院等で医師としての仕事を続けつつ、作家活動を行なう。エッセイ、医療ミステリー、医学実用書など著作は多数。テレビ、ラジオなどの出演も多い。iPhoneアプリ『午前3時の医者ものがたり』など、電子書籍も多数配信している。