「悲しい時に涙が出る」のはなぜ?そのちょっと意外な理由

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人間は、なぜ悲しいときに涙が出るのでしょうか? 涙は、どうして自然とぽろぽろ出てしまうのでしょうか? 皆さんはこれまで、涙について考えてみたことありますか?

悲しいときはその悲しみに集中していて、“涙が出る理由”なんて気にしている余裕がありません。しかし、よく考えたら不思議な現象ですよね。

実は、“悲しいときに涙が出る理由”にはいくつかの説があるのです。今回、『子供の科学』にわかりやすく説明されていましたので、ご紹介します!

 

■人間が流す涙の種類2パターン

ひとくくりに“涙”と言っても、普段私たちが流している涙に違いがあることは、なんとなくわかりますよね。涙は、下記の2つに分けられます。

(1)“刺激”による涙

“刺激”による涙とは、たとえば目にゴミが入ったときに、目が刺激されて出る涙のことです。

(2)“感情”による涙

悲しいことがあったときに出てくる涙は、“感情”による涙です。この感情による涙が出る理由は、諸説があります。以下から4つ、その説を取り上げます。

 

■“感情”による涙が出る理由の諸説4パターン

(1)とくに目的なく涙が出る?

進化論を提唱したダーウィンは、感情による涙に目的はなく、偶然出てくるものと考えました。

しかし、生化学者のフレイ博士(ウィリアム・フレイ二世)によって、種の保存に必要ないものは進化の過程で除かれるため、ダーウィン自身の主張と合わないことを理由に、この説は否定されました。

(2)ストレスが“刺激”となって“感情”の涙が出る?

目にゴミが入ったときと同じように、ストレスによって目が“刺激”され、涙が出てくるというと考えも出ました。

けれどもフレイ博士は、目の表面に麻酔をかけた場合でも“感情”による涙は出てくるため、この説も否定しました。

(3)自分の要求を人に伝えるために涙が出る?

涙を流せば、同情されたり、助けてくれたりすることもあります。そのため、“感情”による涙は、自分の要求を人に伝えるために出るという説も出ました。

しかし、1人でいるときでも涙が出ることがあるので、この説もあてはまりません。(世の中には、同情を買うためにわざと人前で涙を流す人もいるかもしれませんが……)

(4)有害な物質を排出するために涙が出る

フレイ博士は、悲しいことがあると、ストレスによって生体に生じた有害な化学物質を“感情”による涙によって排出していると考えました。これにより、生体の科学的バランスを回復させているのだそうです。

現在は、(4)のフレイ博士の説が有力となっています。

悲しいことがあったときでも、涙を流した後、なんだかスッキリしてしまうこともありますよね。そう考えると、この説に妙に納得してしまいます。(ちなみに、この“感情”による涙が出る理由は、現在もまだまだ研究が続いているということです。)

 

いかがでしたか? 皆さんご存知の通り、ストレスは美容にも健康にも悪いものです。ですからストレスを感じたら、体に悪い影響が出る前に、思いきり泣くのがいいかもしれませんね。

 

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【参考】

子供の科学編集部(2013)『子供の科学 2013年2月号』(誠文堂新光社)

子供の科学のWEBサイト『コカねっと!』

 

【画像協力】

※ 寺田めぐみ・・・イラストレーター、アニメーション作家、漫画も。現在はiPadコンテンツを手掛け中。