痩せすぎ注意!標準体重は「長生きできない」と判明する

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世界の中でも、とくに“日本人は細い”と言われています。にも関わらず、日本の女性のほとんどは、まだまだ細くなりたいと、必死にダイエットしていますよね。

実は、健康のためのダイエットならまだしも「とにかく細くなりたい!」といった“目標の決まっていないダイエット”は、実は寿命を短くする可能性があります。

具体的には、BMIの数値と寿命の間に関係があるようです。日本のBMI標準値は22で、18.5以上25未満が普通体重とされています。

しかし、標準値よりもやや多めのほうが長生きできるという調査結果が出ているのです。

 

■ガリガリvs.ぽっちゃりの寿命の違い

東北大学などの研究グループが、2009年に以下のような調査結果を発表しています。

それは、1995年~2006年に宮城県内の40歳から79歳の男女約5万人を対象に追跡調査を行い、BMI別の平均余命を割り出したところ、最も長生きできるのはBMI25以上30未満の人だった、というものです。

理想的なBMIは22だけど、実際に長生きするのは25~30の人ということで、ややぽっちゃりの方が長生きできることがわかりました。

 

■5kg以上痩せると死亡率も上がるが、10kg太っても死亡率は上がらない

また、厚生労働省研究班の調査でも、

「成人後に5kg以上体重が減った中高年は男女とも、死亡する危険が1.3~1.4倍高いことがわかった。体重が増えても死亡率増加との関係は認められなかった」

との結果が出ています。そして逆に、20歳のころより体重が10kg以上増加しても、死亡率に大きな変化がないとの結果も出ています。

 

■体重が少ないとこんなにも危険だった!

ここまでで、“痩せすぎは体によくない”ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。けれども実は、寿命を縮めるだけではありません。

他にも、以下のような危険性があります。

(1)メタボ健診でひっかからないので、病気の発見が遅れる可能性あり

メタボ健診は、肥満の人に生活習慣を改善させるのが目的なので、痩せている人はスルーされがち。

痩せているから病気にならないとは限らないので、あくまで見た目サイズの指標のみで過信してはいけないということになります。

(2)体重が落ちると、免疫力も低下し、病気になりやすくなる

年齢と共に筋肉量が減るため、運動習慣がないと筋肉量は年々減少していきます。筋肉量の低下により、体温が下がりやすく免疫力に影響を及ぼすことも。

そのため、感染症などの病気になりやすくなります。特に女性は骨粗しょう症になる確率も上がり、骨折から寝たきりになることもあるので筋肉をつけ体重をキープすることが大切になってきます。

 

ダイエットが美と健康に良いという風潮の強い日本。痩せることに必死になりすぎてしまうと、健康を害する恐れも出てきます。

体重にとらわれ過ぎず、筋肉をつけるなどして健康に美しい体を目指していくことが、健康に長生きできる秘訣かもしれませんね。

 

【関連記事】

※ ホルモンが影響?社会的地位と健康の因果関係がついに解明【前編】

※ ホルモンが影響?社会的地位と健康の因果関係がついに解明【後編】

※ 97歳まで長生きした研究者が提唱する「健康にいい習慣7つ」

 

【参考】

※ 健診・保健指導編 メタボリックシンドロームを予防しよう – 厚生労働省

※ 日経・読売新聞健康関連記事 2009.4 – 日本医協学院