暑くないのになぜ?日本一「炭酸飲料が好きな県」は青森!

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夏と言えば、炭酸飲料! ムシムシと暑い日には、気分をシャキッとさせてくれる炭酸飲料がぴったりですよね。

炭酸の爽快感とほんのりした甘さのバランスが絶妙な炭酸飲料は、男性だけでなく女性にも人気な飲み物。

そんな炭酸飲料が、日本で一番飲まれているのは、なんと青森県!

総務省が行った平成21~23年平均の家計調査によると、青森市の一世帯当たり炭酸飲料の支出は6,021円で第1位。

続く2位の札幌市が4,614円なので、ダントツの1位なのです。そして、3位は山形市、4位は盛岡市、5位は前橋市。

実に、1位から4位までを北海道と東北が独占していることがわかります。

反対に、炭酸消費量の少ない県は、下から、福岡、鹿児島、松江、大分と九州や西日本に集中していることが分かります。

冬の気圧配置、西高東低ならぬ、“東高西低”という分布が見えてきます。なぜ青森で炭酸飲料が飲まれているのでしょうか。

その理由を、気象予報士の目線から、考察してみました。

 

■日最高気温が30℃を越す日が比較的少ないから

実は、飲料業界では、気温が28゚Cぐらいまでは炭酸飲料がよく売れると言われます。

しかし逆に、30゚Cを超えると、無糖茶やスポーツドリンクやミネラルウォーターを消費者は選ぶ傾向にあると言われているのです。

そこで、炭酸飲料の消費量がもっとも少なかった福岡と気温の比較をしてみました。

青森では、8月のもっとも暑い時期で、日最高気温の月平均気温が28.4℃。7月は27.5℃、9月は24.7℃と、8月をピークに下がります。(2011年)

一方、炭酸消費量の少ない福岡の気温をみてみると……。8月の日最高気温の月平均気温は、31.9℃。

福岡では毎年9月のほうが暑くなり、2011年の9月の日最高気温を平均すると、33.1℃です。(2011年)

炭酸飲料の消費量が少なかった鹿児島・松江も、日最高気温が8月と9月は、30℃を超す日が多くなっています。

つまり、飲料業界の定説からすると、日最高気温が30℃を超す日の少ない暑すぎない地域で、炭酸飲料の消費が多くなるということが言えそうです。

反対に、真夏日の多い地域では、炭酸飲料よりも他の飲料が好まれるようです。

例えば、“ミネラルウォーター”。ミネラルウォーターが日本で一番飲まれているのは、さいたまなのですが、鹿児島が4位にランクインしています。

一方、青森はなんと全国で51位の“最下位”なんです! 炭酸飲料がおいしく飲まれる気温は30℃以下、という証拠ではないでしょうか。

でも、なぜ青森がダントツ1位に輝いているのでしょうか。札幌や秋田も、青森とさほど夏の暑さの傾向は変わりません。

 

■甘いもの好きな県民性

総務省が行った平成21~23年平均の家計調査によると、青森市は缶コーヒーも日本一飲んでいることが分かりました!

青森の人が飲んでいる缶コーヒーは、無糖タイプは少なく、ミルクたっぷりや甘いタイプが好まれているようです。

つまり、炭酸飲料と共通するのは“甘い”ということ。青森の人は“甘いもの好きが多い”と言えそうです。

ちなみに、文部科学省が実施している「全国体力・運動能力、運動習慣調査」から男子小中学生肥満率ランキングを見ると……。

男子小中学生肥満率、女子小中学生肥満率ともに青森がトップ。炭酸飲料をたくさん飲む地域では、肥満率が高いことが分かりました。

反対に、緑茶の消費量が多い地域ほど肥満率が低いという結果があります。

 

のどごしのいい炭酸飲料は夏にぴったりですが、清涼飲料水よりも糖質が多く入っているのも事実。くれぐれも飲みすぎにはご注意を……。

最近では、健康志向の高まりに対応して、無糖やカロリーゼロの炭酸飲料も発売されています。

気分をリフレッシュさせたいとき、暑さに負けそうなときなど、場面を限定して、上手に取り入れしましょう。

 

【関連記事】

実はこんなにあった!日本一●●で有名な海水浴場まとめ

※ 室温が原因?石川県のアイス消費量がきわめて多い理由

※ 「健康寿命が最も長い県」に愛知と静岡が選ばれた理由3つ

※ 「外国人が多く訪れる都道府県」で愛知が上位にある理由

 

【参考】

家庭調査 – 総務省 統計局・制作統括官(統計基準担当)・統計研修所