科学で解明!怖いのに怪談をついつい聞いてしまう理由

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夏の風物詩の中に“怪談”があります。そろそろ蒸し暑くなってきたので、怖い話でも聞いて夏の暑さをしのぐ方もいるのでは?

ところで、人間は怖いものを見たくないはずなのに見てしまう矛盾した行動が見られることがあります。怪談話もそんな人間の特徴がよく表れています。

怖いのに聞きたくなってしまう……。ついついこう思ってしまうのは、一体なぜなのでしょうか? 今回は、こんな矛盾した行動を、脳科学と心理学の世界から見ていきたいと思います。

 

■そもそも脳のどこで恐怖を感じるのか?

脳の奥深くには、アーモンド型をした“小脳扁桃”というものがあり、ここが恐怖と関係しています。

また、小脳扁桃よりもう少し上にある“側坐核”という部分も、恐怖と快感両方と関与して情報を処理しています。

 

■作られた恐怖に対しては、パニックにならないのはなぜか?

恐怖を感じると、とくに恐怖と快感両方を処理している側坐核が刺激され、一瞬パニックになりかけます。

小脳扁桃も恐怖を感じ取りますが、人工的な恐怖(ホラー映画や、怪談話など)の場合は冷静に「これは現実ではないから大丈夫」と判断でき、自分を抑えることができます。

それはなぜか? これには、“前頭葉前部皮質”という部位が深く関わっています。恐怖を感じる小脳扁桃と前頭葉前部皮質は、数多くの神経回路によって、密接につながっています。

この前頭葉前部皮質が冷静な判断を行えるため、恐怖を感じたとしても、それが現実なのか違うのかを判断し、パニックを防いでくれるのです。

脳科学的に言うと、恐怖は快感に非常に近く密接に関係しているため、しばしば混同してしまいがちです。

人間の脳の進化により、現実の恐怖とそうでない恐怖を判断することができるため、怪談話やホラー映画のようなものを冷静に楽しむことができるのです。

 

■恐怖に慣れると、達成感が味わえる!?

そして、心理学的にも恐怖を利用した興味深い治療法があります。パニックになりやすい人に対して、あえて恐怖の機会を与え続ける“曝露療法”というものです。

こちらは、簡単に言うと恐怖に慣らしていくことで、不安が減っていき、最終的にはその刺激に対して恐怖を感じなくなったり、達成感も得られるというものです。

 

恐怖は、慣れてしまうだけでなく、快感や達成感も得られるようです。ホラー映画や怪談が毎年流行るわけがここにあるのかもしれませんね。

 

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【参考】

※ That Nearly Sceared Me to Death! Let’s Do It Again – Wired.com