ネガティブ思考は「老い」を早めてしまうことが明らかに

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驚くべきことに、“ストレスフルな状況を予測するだけ”で体の細胞の老化が早まってしまうことが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のエリッサ・イーペル博士らの研究によって、明らかになりました。

博士らの実験によると、ストレス刺激に対する反応と、“テロメア”の長さの関係を分析した結果、ストレスフルな状況を予測したとき脅威や恐れが高かった女性は、そうではない女性よりもテロメアが短く、細胞の老化が進んでいたとのことです。

さて、ここで出てくるテロメア。これが寿命と深く関わっているのですが、このテロメアって一体何でしょうか?

 

寿命の鍵をにぎる“テロメア”って何?

皆さんも聞いた事があると思いますが、人の体の細胞にはすべてDNAが組み込まれています。DNAは糸がくるくると絡みあったような形をしています。

そのくるくるがほつれないよう、両端についているのがテロメアです。DNAは細胞分裂して増えますが、テロメアは細胞分裂しません。

まるで、インク機のインクのような存在で、DNAが分裂していけばいくほど、テロメアはどんどん薄くなり、ついにすり切れてしまった時が、人の死となります。

それなら、テロメアが短くならないように、ストレスを感じなければいいじゃないか。と思うかもしれませんが、残念ながら人の脳の仕組みが、簡単にはそうさせないようです。

 

ネガティブ>ポジティブに反応しやすい

また、ジョン・ケァチオゥポゥ博士の研究で、ポジティブな感情をもたらす写真、ネガティブな感情をもたらす写真、ニュートラルな感情をもたらす写真をそれぞれ被験者に見せながら、大脳皮質での電気的活動を記録したところ、ネガティブなものからの刺激に一番強く反応することが明らかになりました。

これゆえに、私たちは、良いニュースよりも悪いニュースに強く影響されがちになるようです。

 

とは言っても、どうにかしたいですよね? ここで、ネガティブな思考をストップするきわめて簡単な心理療法がありますのでひとつご紹介します。

心理学で行動療法の中に思考中断法というものがあります。まず、自分がネガティブな考えに飲み込まれているのに気付くことが大切。

そこに気付けば、あとは考えないように気分転換するだけです。人によって違いますが、シャワーを浴びたり人と話したり、ゴムで手首をパチッと刺激するなど。

どちらかと言えば、考えるのをやめるには“考えをやめようと考える”のではなく、身体や感覚を使った方が楽にできるようですよ。