ホイットニー・ヒューストンの死因…危険な「薬×酒」事例集

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2月12日、宿泊先だったビバリー・ヒルトン・ホテルで、バスタブに沈んだ状態で発見された歌手の、ホイットニー・ヒューストンさん。

その死因は当初溺死とされていましたが、検証の結果、処方箋の薬とアルコールを一緒に摂取したことがわかりました。

その処方箋とは、不安障害・パニック障害などに用いられる“アルプラゾラム”、それに、鎮痛剤など複数のものだったと報道されています。

今回のケースは、複数の薬を同時に飲んだうえ、アルコールという要素が致命的になった模様。そこで、一緒に飲むと本当に危険な薬とアルコールの飲み合わせをご紹介したいと思います。

 

■危険な飲み合わせはこれ!

(1)睡眠薬+アルコール

不眠症の薬に含まれている、バルビツール酸系の成分。睡眠薬とアルコール、それぞれの作用が強まり、強い眠気に襲われ意識を失ったり、こん睡状態から死に至ることもあります。

さらに、催眠鎮静効果を持つブロムワレリル尿素を含んだ睡眠薬を服用し、前後にアルコールを飲むことも危険。中枢神経の働きが過度に抑制され、呼吸機能の低下、意識不明などの症状が現れ、こちらも死に至る場合があるので要注意。

(2)花粉症治療薬+アルコール

鼻炎薬や風邪薬などに含まれていることでも有名な、抗ヒスタミン剤。この抗ヒスタミン剤に含まれている成分マレイン酸クロルフェニラミンは、くしゃみや鼻水などの症状を和らげてくれるため、多くの薬に使用されています。

しかし、この成分が入っている薬を服用する前にビールなどのアルコールを飲むと、相互に作用を増幅させるため、頭痛や動悸、下痢などの副作用が現れることも。

(3)抗うつ剤+アルコール

プチうつなどの症状を訴える人も増えた現代。抗うつ剤も身近なものになっているようです。

しかし、塩酸アミトリプチリンという成分を含んだ抗うつ剤を服用した前後にアルコールを飲むと、代謝酵素の働きが抑制され、血液中の塩酸アミトリプチリンの濃度が急激に上昇。

動悸や腹痛を引き起こし、ひどい場合にはこん睡状態に陥り、生命の危機にも。

また、精神活動を活発にする塩酸イミプラミン成分を含んだ抗うつ剤も、アルコールとの飲み合わせに要注意。

中枢神経刺激作用が強まる上、血中アルコール濃度も高まり、アルコールの副作用も出やすくなります。

症状としては、不動脈、錯乱、肝臓障害などが現れることがあるようです。

(4)胃腸薬+アルコール

胃酸の分泌を抑制する塩酸ラニチジンという成分を含む胃腸薬と、アルコールの飲み合わせにも注意。アルコールの作用が強くなり、血管が拡張。

胃壁からの出血や、腫瘍の悪化などが考えられます。胃腸薬服用後は、前後数時間アルコールを控えましょう。

 

どれも、身近に手に入る薬ばかり。特に毎日アルコールを飲む習慣がある方は、「薬を飲んでいたことを忘れて、ついアルコールを飲んでしまった……」ということにならないように、注意が必要です。

ホイットニー・ヒューストンさんの場合は、その状態でお風呂に浸かったこともひとつの要因となったのかもしれません。(アルコールを飲んだ直後に入浴すると、血圧が上昇する恐れがあり危険です)

そのときの体調や服用量などにもよりますが、命に関わるリスクも考えられますので、飲み合わせには十分注意してくださいね!

 

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【参考】

※ 山本弘人(2008)『「薬と食品」毒になる食べ合わせがわかる本』 大和書房