ついに「うつ病」が遺伝子治療で治るとの実験結果が!

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日本でも年々、うつ病などのメンタルな病気が増加していると言われています。アメリカでは、成人の15人にひとりが重度のうつ病に苦しんでいるとのことで、ストレスの多い現代、他人事とは思えない数字です。

でもメンタルな病気が、遺伝子治療で治るとしたら朗報だと思いませんか?

アメリカの新聞USA TODAYのニュースサイトから、遺伝子治療で新しいうつ病治療法確立に取り組む研究についてお伝えいたします。

 

医学誌『Science Translational Medicine』の研究によると、『p11』という名称のたんぱく質の欠乏が、うつ病における重大な役割を果たしており、ネズミと人間の脳細胞実験で、このたんぱく質を生成する遺伝子を治療することで、うつ病の経過に影響を及ぼすことができることが発見されました。

「うつ病のような心理学的な障害は、最近ますます“脳の疾患”であると考えられています。実際にそうだとすると、p11たんぱく質の量を正常に戻すことで、うつ病が改善しうると考えられます」

と指摘するのは、研究論文の執筆者でニューヨークのワイル・コーネル医科大学のマイケル・カプリット氏。

ノーベル賞受賞者であるロックフェラー大学脳細胞研究者のポール・グリーンガード氏を擁するカプリット氏の研究チームは、抗うつ症状を持つネズミを治療する方法を研究しました。

そのネズミの群れは、p11たんぱく質に影響する遺伝子を持つウィルスに脳の報酬系を感染させて、だるさなどの抗うつ症状を持つように飼育されています。

 

実験によると、一端治療を受けた『うつネズミ』は、健康なネズミと同じように振る舞うようになったとのことです。人間の脳細胞実験でも、うつ病患者にはたんぱく質の欠乏がありました。

既存のうつ病治療薬は、セロトニンという脳のホルモン量を調節することを目的にしていますが、この研究結果は、既存の遺伝子治療技術と組み合わせることで、うつ病の治療法や、治療薬の選定に、新しい方法を示すものとなったとのこと。

「ひとつの原因のみで起きる病気は存在しませんが、p11たんぱく質がうつ病に大きな影響を持つ証拠があると言えます」

とカプリット氏は締めくくります。

 

いかがでしたか? 既存のうつ病治療では、遺伝子治療のように脳の中枢に直接働きかける治療よりも、薬による治療の方が安全だと考えられてきたのだそうです。

しかし今後は、もしかしたら遺伝子治療が組み合わされるのかもしれませんね。

より安全で効果の高い治療法が確立されるのは、すばらしいことですが、病気にならないに越したことはありません! 運動や休息などで、ストレスを和らげることもお忘れなく!

 

【参考】

Researchers: Gene therapy may treat depression – USATODAY.com