「食べることはストレス発散になる」が科学で証明される

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失恋してヤケ食いに走ったこと、またストレスが溜まって無性に食欲が増したこと、過去に一度くらいは経験ありませんか? 実はこれ、科学的にも至極まっとうな人間の生理的防衛反応だったようです。

実は普段、理性で抑えられるチョコレートやアイスクリーム、ポテトチップスなど、脂肪たっぷりな誘惑食品がやたらに食べたくなってしまったら、もしかするとアナタの心がSOSを出しているのかもしれないのです。

 

イギリスのデイリーメール紙によると、ベルギーにあるルーバン大学の科学者チームによる研究の結果、人間はストレス下の環境に置かれると、“食べること”が分子レベルに作用して癒しに変わり、気分を高揚させたり、鬱を軽減させたりするということがわかりました。

健康で標準体重の被験者12人に、『悲しい画像と音楽』、『普通の画像と音楽』の両方を見せ、脳波を計測しました。その時、被験者の胃に、『脂肪酸』または『生理食塩水』のどちらかを注入し、本人にはどちらを注入したかは明かさずに観察しました。

この実験の結果、画像や音楽が人の気分の明暗を左右することが分かったのですが、合わせて面白い事実が出てきたのです。『生理食塩水』を胃に注入された被験者よりも、『脂肪酸』を注入された被験者のほうが“憂鬱”や“悲しみ”の感情が50%も低かったのです!

つまり、脂肪を含んだ食品を食べることは、ストレスから心を守っているということなのです。

 

一方で、この調査結果には『肥満』、『摂食障害』、『鬱』といった現代人が抱える病の一端を垣間見ることもできます。ストレスを感じるから食べてしまう。食べれば多少ストレスが軽減される。またストレスを感じる→食べる。この繰り返しが、これらの病の根幹にあります。

“食べること”だけでストレスを発散するのではなく、ストレスとの上手な付き合い方、ストレス解消法を見つけていくことが、私たち現代人には急務と言えそうですね。

 

【参考】

Why comfort eating really does make us happy – we are soothed by fatty foods | Mail Online