「サラダ油&断食」は本当に危険なのか?話題の健康法を医師が検証

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「こうしないと危険!」という食の情報に惑わされて、逆に健康を害してしまうことがあります。

最近よく聞くのは、サラダ油など身体に悪影響を与える可能性がある油や、デトックスを促すための断食などの食事法です。

そこで今回は、東京有明医療大学教授で医学博士の川嶋朗先生の新著『健康法で死なないための42のカルテ』から、これらの真偽をまとめていきたいと思います。

 

■サラダ油はガンのもと?

近年、善玉コレステロールの減少、大腸がんなどの発症リスクを高める、動脈硬化の原因になるなど、危険性が指摘されるようになったサラダ油。

サラダ油に含まれる多価不飽和脂肪酸は熱を加えるだけで有害な過酸化脂質に変化してしまいます。サラダ油を忌避することは、もはや“常識”になりつつあります。

これに対し、川嶋先生は「厚生労働省がまとめた調査報告によれば、多価不飽和脂肪酸の摂取とガンの発生には関連がないだろうとしています。しかし、多価不飽和脂肪酸がアトピーや喘息などのアレルギーを誘発する炎症物質を生成する、と同報告ではっきり指摘されているので、やはり注意が必要です」と話します。

アレルギーの人は加熱したサラダ油の摂取を控えるべき。それ以外の人はヒステリックに排除する必要がなく、万病の原因というほどの根拠はないようです。

 

■断食は身体にいい?

食事を3日に1回にする、ほとんど食べない不食が健康法として注目を集めています。

しかし、川嶋先生によると、「あまり意味がない、場合によっては危険も伴います」とのこと。

人体の代謝が下がるのにおよそ60時間かかるとされるので、断食の限界は3日、そこまでならば害は出にくいそう。しかしそれ以上になると、身体が飢餓状態になり、代謝が落ちますから、ある種の摂食障害になる可能性も大いにあります。

3日に1回の食事法も、デトックスは新陳代謝によって起こるので、「代謝を下げるような食生活で毒素が排出されるという点が疑問です」(川嶋先生)。デトックス作用のある野菜を摂り、食物繊維のサプリメントを摂るほうが効果的です。

1日だけのプチ断食は太っている人限定でOK。「普段明らかに食べ過ぎていて、プチ断食の期間中、体内に余っている食物が消費されれば内臓の負担も減るわけで、体調は自然とよくなります。太っている人が試す分には悪くありません」(川嶋先生)。

 

健康法にはメリットとデメリットがあります。良い面だけを享受するためにも、自分の身体が本当に必要としているものなのか、冷静に見極めることが大切です。

 

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【参考】

川嶋朗(2015)『健康法で死なないための42のカルテ』(水王舎)