えっ?体にいいはずなのに!? 実は有毒なアロマキャンドル

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

女性の部屋でアロマの香りが全く漂わない部屋は珍しいぐらい、いまや“香り”は、私達の日常生活に浸透しています。特にアロマキャンドルは、手軽に香りと雰囲気を楽しめるスグレモノ。また停電時の明かりに、アロマキャンドルを代用したという話もよく聞きます。

しかし、イギリスのニュースサイトMail Onlineによると、「アロマキャンドルの中にはタバコ並みの毒性を含む煙を出すものがある」という調査結果が出ているそうです。

ここでは、アロマキャンドルやろうそくの思わぬ危険性についてご紹介いたします。

 

アロマキャンドルを使うのは夜。つまり、窓をあまり開けない状態で火を使うため、ろうそくに含まれる化学物質が、部屋に漂ったままになりがち。ぜんそくや、皮膚トラブルのリスクを高める結果になることもあります。

みつろうや大豆由来のソイワックスを原料とする、上質なろうそくでは問題は起きにくいのですが、イギリス国内で最も流通しているろうそくは、安価な輸入もののパラフィン製。

パラフィンは、石油産業の副生成物で、驚くほどの揮発性有機化合物を放出することが確認されており、健康に問題が生じる可能性があります。

2年前のアメリカの研究で、一定量のろうそくを燃やす実験が行われました。その実験で有害な量の放出が確認された化学物質には、トルエンやベンゼンといった、発がん性およびぜんそくの発作を起こす化学物質が含まれていました。

 

この研究のリーダー、サウスキャロライナ大学のアミド・ハミディ教授は、ろうそくは燃焼温度が低いため、危険な排出物が焼却されるのに十分な高温にならないと指摘します。

「パラフィンろうそくを時々使うぐらいなら、おそらく健康に問題はないでしょう。しかし、何年もにわたって毎日使い続けたり、例えばバスルームのように換気の良くない場所で頻繁に使っているとしたら、健康に影響を与える可能性があります」

問題になるのはろうだけではありません。高級品のアロマキャンドルは、天然エッセンシャルオイルで香りがつけられていますが、高価な上に大量生産には向きません。一般に流通しているアロマキャンドルは化学香料や、色を付ける化学染料などが添加されており、これらは加熱すると有害物質を放出する可能性があります。

 

更に、ろうそくの芯にも問題があります。ろうそくの芯は糸をよりあわせてつくります。これが最も安全とされていますが、糸のみの芯は、溶けたろうの中に落ちて火が消えてしまうことがあります。そこで、紙や金属で糸を補強するのですが、これらが燃えると“すす”が発生し、部屋の空気中を数時間漂います。

すすの粒子は肺の最深部に浸透し、呼吸器疾患を悪化させることが知られています。アレルギーで呼吸が息苦しいと感じる人の中には、家で点けているろうそくから放出された汚染物質に反応している場合があると、ハミディ教授は指摘します。

米国環境保護庁の研究によると、アロマキャンドルは香りのないろうそくよりもたくさんのすすを放出し、補強された芯が入ったろうそくは最も危険なすすを放出し、亜鉛、スズ、鉛、カドミウムといった有毒物質を含むことがあるということがわかりました。

全英ぜんそく協会主任看護師のシェール・ピドックも、「香りをつけた製品は、ぜんそくをひき起こす要因となりえます。ですから、ぜんそくがある方に香りのある製品を購入する時には、くれぐれもご注意ください」と、注意を喚起しています。

 

いかがでしたか? アロマキャンドルの意外な危険性に驚かれたかもしれません。また、イギリス消防局と保険会社は、「ろうそくはイギリスの火災の主要原因のひとつである」と強調しています。火の取り扱いにも、どうか充分ご注意くださいね。

 

【参考】

※ Could scented candles kill you? They’re many women’s favourite indulgence  | Mail Online