何でもいいは間違い!「買って良いor買ってはいけない」虫よけ剤

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ドラッグストアやコンビニで気軽に買うことができる市販薬、たくさんあってどれを選んだらいいのか、迷ってしまいますよね。中でも、夏時期にマストな虫よけ対策グッズ、みなさんはどのように選んでいますか?

サイエンスジャーナリストの中川基さんによると、「虫よけは場面に合わせて使用することが必要で、選び間違えると炎症を引き起こすこともある」とのこと。

それでは、中川さんのベストセラー著書『薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く! 得する! 市販薬早わかりガイド』から、正しい虫よけの選び方についてご指南いただきます。

 

■蚊取り線香は昆虫の生理メカニズムに作用 

明治18年に、セルビアから防虫菊が日本に持ち込まれ、虫よけの研究が始まったと言われています。

防虫菊はピレスロイドという有効成分が含まれ、多くの殺虫剤はピレスロイドを発展させたものや、成分を模したものから作られています。ピレスロイド系薬剤は、哺乳類や鳥類にはほとんど無害な神経毒で、昆虫の生理メカニズムに作用する毒です。

ただ、スズムシやカブトムシ、熱帯魚や爬虫類も感受性が高いので、蚊取り線香やスプレータイプの虫よけをはじめ、電気式の据え置き型虫よけも、注意が必要とされています。

 

■肌に塗る虫よけの成分とは 

肌に塗るタイプのほぼすべての商品の主成分が、ディートという化合物。国内ではディートを12%配合している商品を医薬品、それ以外を医薬部外品として分類しています。

国内では、最も強力なディート12%の製品としては『医薬品サラテクトFA』(アース製薬)、『ムヒの虫よけ ムシペールPS』(池田模範堂)などがあります。 

ただ日本の蚊は、数%程度のディートでもそれなりに効果を発揮するので、高濃度製品は屋外での活動時間が長い場合に使用し、普段使いでは低価格の低濃度製品をおすすめします(低価格でも高濃度の商品もあるので必ず確認をしてください)。

短時間の場合は5%程度で、『メンターム 虫よけクリームN』(近江兄弟社)、『虫よけ塗るだけ液』(スバル産業)などのほか、薬局ごとのプライベートブランドなどで安価に売られているので、賢く使い分けましょう。

中にはディートの濃度の記載がない製品も多いので、濃度が分かるものを選ぶ方が賢明です。

 

■植物成分タイプの虫よけ

植物成分による虫よけも近年出回っています。これらに使用されているのは、動物や人間に悪影響を及ぼしにくく、虫に忌避させる効果が高いもの。

フィトンチッドと呼ばれる樹木が放出する香り成分は、人間の中枢神経に作用し、落ち着かせる効果があるといわれています。また、ユーカリの葉に含まれる成分が、極めて高い蚊の忌避効果を持つことが分かっており、それらを利用した忌避剤も発売されています。

 

■海外では日本の虫よけグッズが重宝 

海外旅行で虫よけが必要な場所は、日本の虫よけが効果をなさないことがあるので、要注意。特に西ナイル熱、マラリア、デング熱などを媒介する熱帯の蚊に対しては、日本のディートの濃度では効果がありません。 

逆に、海外で重宝するものがあります。それは『アースノーマット』(アース製薬)をはじめとする電気式液体蚊取り。これらは基本的には、変換コネクタがあれば使うことができますが、電池式のものなら、さらに思わぬ虫対策に役立ちます。飛行機移動ではトランクに入れて預けましょう。

日本製品の高機能性を実感できる虫よけグッズですが、吊り下げタイプの殺虫剤『バポナ 殺虫プレート』(アース製薬)も持っていくと安心とのことです。

 

生活パターンやアウトドア、熱帯地域への旅行など、シーンに合わせて上手に虫よけを選んでくださいね。 

 

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【参考】

中川基(2014)『薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く! 得する! 市販薬早わかりガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)